事業仕分けは、市が実施している事務や事業について、「本当に市が行う必要があるのか」、「国や県が実施すべきではないのか」、「事業の実施手法は妥当か」など、市の業務の根本的なあり方を第三者の視点で評価するもので、今年で3回目となります。
事業仕分けの実施方法は、限られた時間の中で論点のずれや議論不足をなくすことで、事業仕分けを円滑に進めることができるように、今年も引き続き自治体の事業仕分けに実績やノウハウが有る政策シンクタンク「構想日本」の協力により実施しました。
事業仕分けの進め方は、今回も仕分け人と判定人という役割分担を決め、仕分け人は構想日本から延べ21人、判定人には、市が無作為で抽出した市民800人の中から引き受けていただいた市民判定人67人にお願いしています。
傍聴者も2日間で100人近くありました。
今回の仕分けは21事業で、1班・2班と2会場に分け実施しました。
まず、仕分け対象事業に対し、市の職員が5分程度説明をし、仕分け人から市の職員に対し市民判定人の評価、判定材料としての質疑を行うほか、仕分け人同士で討論を行い、1事業につき45分で結論を導き出します。
結論は、市民判定人、仕分け人が
1、不要・凍結
2、国・県・広域で
3、白井市が改善の上実施
4、現行通り
の区分に基づいてそれぞれ判定します。
判定方法は、仕分け人は挙手による多数決。判定人は評価表の集計による多数決。
仕分結果は、市民判定人の結果を採用し、仕分け人の結果は参考とするという方法です。
今回の21事業の判定結果は、
市民判定人 仕分け人
1、不要・凍結 2事業 4事業
2、国・県・広域 1事業 0事業
3、市要改善 16事業 14事業
4、現行通り 4事業 3事業
と、今回も市にとっては厳しい結果となりました。(仕分け人、市民判定人が同数の場合は結果をダブルカウントするためトータル数が多くなる)
今後、事業仕分けの判定結果に対し、できる限り尊重して市の方針を検討し、その結果を次年度予算や事業計画に反映させていきます。具体的な検討結果についは決定次第広報紙やホームページで公表していきますので、後ほどご覧いただきたいと思います。
事業仕分けは、実施することが目的ではなく、市民から預かった税金の使われ方について効率的か。あるいは、市民要望とサービス内容が一致しているか。
また、高齢化・少子化の進展、多様化する市民ニーズなど白井市を取り巻く環境が大きく変化している中、持続ある行・財政運営、市民サービスの向上を図ることを目的に行うものです。
これらの目的を達成するためには、市民の皆さんと一緒に考え、議論しなければなりません。
それには、同じ土俵の基(情報の共有化)での意見交換や議論が必要であり、そのためには市の情報提供が不可欠となりますので、これからも市民の皆様には市の情報提供や意見交換などを行っていきたいと思います。
さらに、事業仕分けにおいて仕分け人からの質問や、提案には本質をついた内容のものが多くあったこと、市民判定人から判定の際に評価表に書かれた意見や感想などは、市にとって大変貴重な市民からの情報となりますので、これらも事業仕分けの大きな効果だと思います。
今回の事業仕分けでは、構想日本から事業仕分け終了後、市民判定人の方と意見交換をしてはどうか。との提案をいただき、早速取り入れることとし、終了後実施しました。
意見交換には約30名の判定人と12人の仕分け人、市職員を含む30人くらいの傍聴者もありました。
構想日本からは、加藤代表も駆けつけてくれての意見交換会でした。
約1時間の意見交換会でしたが、多くの市民判定人から貴重な意見や質問、提案をいただきました。
また、構想日本加藤代表からも白井市の事業仕分けに対して、3年目ということもあり、評価シートの作成、説明員の説明内容、市全体としての取り組みについて高い評価とこれからの地方自治体のあり方や白井市としての考え方。仕分け人からも多くの意見や提案をいただき市にとっては多くを得た事業仕分けとなったと思います。
このような形で行う事業仕分けは今年で終了しますが、これからは、今まで蓄積されたノウハウ・経験などを今後の市政に生かしていくためにどのような取り組みが大事かを市民の皆さんや構想日本とも連携しながら、さらに進化させていきたいと思います。
平成23年度、24年度そして今年度の市民判定人の皆さん本当にありがとうございました。
また、3年間で市内外から多くの方に傍聴いただきました。
心からお礼を申し上げます。
事業仕分けの開始に先立ち、挨拶いたしました。 3年前から始め、今年が最終年度となります。 集大成の年として、自分の考えを述べさせていただきました。 |
17日(土)の第2会場の様子です。 仕分け人からは厳しくも的確な指摘が多く、市の職員も的確に回答をしながら、 議論を深めていくことができたと思います。 |
18日(日)の第1会場の様子です。 無作為で抽出させていただいたにもかかわらず、大変多くの市民の方々が 市民判定人を受諾して下さり、白井市民の参画意欲の高さが誇らしく思いました。 また、率直かつ貴重なご意見をいただきありがとうございました。 |
18日(日)の第2会場の様子です。 仕分け人の方々も厳しい指摘だけではなく、時には的確な助言 をいただきありがとうございました。 |
最後の意見交換会には構想日本加藤代表が駆けつけてくださり、 的確なご助言をいただきました。 また、市の取り組みに高い評価を下さり、ありがとうございました。 |
初の試みとなる、事業業仕分け終了後の市民判定人の方々や仕分け人 との意見交換会を行い、大変貴重な意見をいただきました。 情報の共有と対話の必要性をさらに実感いたしました。 これからもさらなる進化をすべく取り組んでまいりたいと思います。 |
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