この訓練は、文化財防火デーという全国的な行事に合わせて、毎年会場を変えながら指定文化財の防災訓練を実施しています。
今年の会場となった鳥見神社の本殿は文化9年(1812年)に竣工したもので、江戸時代に建てられた市内の神社建築の中で最も古いもので、市内を代表する神社建築の一つです。
本殿は「流造」と呼ばれる屋根が前に伸びて庇を兼ねたもので、2本の庇柱が屋根を支えます。
正面に向かって右の庇柱に昇龍が、左の庇柱に降龍が柱に巻き付くように彫刻をされています。
この彫刻は柱にあとから取り付けたのではなく、柱と同じ1本の木から彫り出された、県内でも類例の少ないもので、富塚鳥見神社本殿の庇柱は、その中でも最古のものとして知られています。
文化財は、いったん火災などで失うと復元が難しいので、先人達から引き継がれた文化遺産を守り、後世に伝えていきたいものです。
そのためには、所有者の日頃の管理が大切であることはもちろんですが、消防署や消防団、地元の方々との協力体制が重要となりますので、この訓練は大変有意義なものです。
ご協力をいただいた鳥見神社及び富塚地区の皆様、消防団富塚分団他多くの皆様の参加に感謝申し上げます。
鳥見神社本殿に施された数々の彫刻の説明を受けているところです。 どれも大変素晴らしいもので、先人から受け継がれた文化を実感しました。 |
水出し訓練の様子です。 |
水消火器を使った訓練も行われました。 |
訓練の最後に挨拶いたしました。 訓練にご協力いただきました鳥見神社様をはじめ、 富塚地区、消防団、消防署など関係者の皆様ありがとうございました。 |
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