この版画は、昭和47年~56年に当時の白井中学校の生徒が彫ったもので、冨塚の神楽や平塚の獅子舞など白井の昔の暮らしの様子や伝統行事などが生き生きと見事に描かれています。
今では見られなくなった白井の伝統行事や文化を伝える資料としても大変貴重なものだと思います。
この版画作成を指導したのは、昨年91歳でお亡くなりになった元教師の鈴木禎三郎先生で、白井中在任中に教え子達に版画を通じて近代化や都市化で無くなっていく郷土の暮らし、風習を見つめなおし、郷土愛を育むことを願い行ったもので、題材は、地域に根差した子供の遊び、農村の年中行事、郷土芸能などとなっています。
鈴木先生は、これらの版画を縮小して集めた「白井の版画」を1991年に自費出版されました。
先生が逝去された後、奥様からこの版画集を譲り受けた白井コミュニティセンターの伊藤副センター長が感動し、このたび、展示を企画したとのことです。
私も展示された版画を見て、懐かしさとともに、生き生きとした力強さに感動しました。
残念ながらオリジナルの版画はほとんど残っていないとのことで、今回の展示も、画集からのものでA3版ですが、オリジナルはサイズが様々ですが、3メートルや5メートルなど大きなものが多く、迫力ある版画をぜひ見てみたかったと思います。
版画を彫った当時の白井中学校OBの皆さんをはじめ、白井市の歴史に興味をお持ちの皆さまもぜひご覧になってください。
また、「其の三」も企画されているとのことで、楽しみにしています。
版画の一部です。 「冨塚の神楽」が見事に描かれています。 |
こちらは展示されているものです。 「平塚の獅子舞」の様子です。 |
こちらは、「出初め」の様子です。 |
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