要望内容については、13市町を代表して蕨佐倉市長が説明を行いました。
要旨
・印旛沼は国、県、流域市町、関係機関・団体並びに流域住民が一丸となって水質浄化の取り組みを行っているが、平成23年度は水1リットル当たり、COD11ミリグラム(基準は3ミリグラム)で残念ながら全国186湖沼中ワースト1だった。
・沼の水質は、流域での降水量の多寡と沼から排水される水量に密接に関係しているので、降水量がきわめて少ない年は、沼水の滞留時間が長引き、夏場の強い日差しによる水温上昇と相まって、船の運航に支障をきたすほど堆積している底泥(ヘドロ)の影響を受け、植物プランクトンの発生を招き水質を悪化させている。
このようなことを鑑み
1、ヘドロの処理に当たっては、沼中央部に鋼矢板等を構造材にして、小島状に浚渫する方法
2、平時の沼水は、西沼から北沼に流れ、印旛水門から自然排水しているので、利根川から西沼に導水し、印旛水門から利根川に排水することで流動化が期待できること。これによる利根川での新たな水利権は生じず、経費的にも排水機場にも負荷をかけないで済むと思われる。
2点を提案しました。
これに対し、県の坂本副知事はじめ担当部課長からは、引き続き浄化対策を講じていくとともに、国に所要事項を要望していくとの話が有りました。
印旛沼は、印旛郡市の中ほどに位置し、地域住民は昔から豊かな漁場として、田んぼの水利として活用し、共生してきました。
しかしながら、近年の都市化の進展などにより、水質が悪化しその都度対策を講じ、一時は多少浄化が進みましたが、ここにきて再度全国ワースト1の水質となってしましました。
平成22年に成田空港と都心を結ぶ成田スカイライナーが開通し、成田空港を利用する多くの外国人はスカイライナーで都心に向かいます。スカイライナーは印旛沼縁辺部を通過するので、水質も含めさらなる景観・環境の向上を望みます。
坂本副知事に要望書を手渡し、対応を要請してまいりました。 一部、写真に写られていない方がおり、申し訳ございません。 |
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